固定資産の売却(減価償却累計額がある場合)

固定資産を売却した場合(減価償却累計額があるケース)

 

固定資産の売却があったときは、入金額の大小によって、固定資産売却益が発生したり、固定資産売却損が発生したりします。

 

 

 

【CONTENTS】

 

○ 固定資産の売却(減価償却累計額がある場合)

 

 

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

○ 固定資産の売却(減価償却累計額がある場合)

 

 

間接法の減価償却の仕訳は、次のとおりです。

 

 

(例)間接法
===============================
(借)減 価 償 却 費 ××× (貸)減価償却累計額 ×××
===============================

 

この結果、資産勘定の関係で残る残高は、総勘定元帳で表せば、つぎのようなかんじなりますね!(備品のケース)

 

 

       /             \
      |  +   備 品   −  |
      |  ―――――――――――  |2
      |     A円|       |つ
      |       |       |の
      |               |勘
      |               |定
      |  + 減価償却累計額 −  |科
      |  ―――――――――――  |目
      |       |   a円  |で
      |       |       |一
       \             / 体

 

 

 

ここで、上記の備品A円を売却することになったとします。

 

そこで、上記の勘定科目の残高をすべて0円にして、帳簿上も「なにもなくなった」ことを、表現します。

 

つまり、備品勘定A円を貸方に書くと同時に、関連する減価償却累計額勘定(貸方残高)も0円にするために、借方にa円を書くのですね。

 

 

ステップ1
=================================
   ・―――――――――――・   ・―――――――――――・
(借)|減価償却累計額  a円|(貸)|備     品  A円|
   |           |   |           |
   |           |   |           |
   ・―――――――――――・   |           |
         :         |           |
                   |           |
                   |           |
                   ・―――――――――――・

 

=================================

 

 

もちろん、上記の仕訳は、まだ途中ですね。

 

借方のa円と貸方のA円では、貸方の方が、当然、金額が多いです。

 

つまり、この状態の仕訳は、まだ作り掛けで、貸借(左右)の金額はアンバランスです♪

 

 

つぎに、備品の売却代金を、C円とし、現金で受け取ったとしましょう。

 

現金の増加なので、上記の仕訳の借方に、現金C円を当てはめます。

 

ステップ2(ケース1)
=================================
   ・―――――――――――・   ・―――――――――――・
(借)|減価償却累計額  a円|(貸)|備     品  A円|
   |           |   |           |
   |           |   |           |
   ・―――――――――――・   |           |
   |現     金  C円|   |           |
   |           |   |           |
   |           |   |           |
   ・―――――――――――・   ・―――――――――――・

 

=================================

 

 

上記のように、受け取った現金のC円が、引き渡した備品の帳簿価額(A−a)円と、たまたま同じ額ならば、この売却取引よって、損も益もでません。(ケース1)

 

でも、受け取った現金C円が、(A−a)円よりも少なければ、固定資産売却損になります。(ケース2)

 

 

ステップ2(ケース2)
=================================
   ・―――――――――――・   ・―――――――――――・
(借)|減価償却累計額  a円|(貸)|備     品  A円|
   |           |   |           |
   |           |   |           |
   ・―――――――――――・   |           |
   |現     金  C円|   |           |
   ・―――――――――――・   |           |
    固定資産売却損  X円    |           |
                   ・―――――――――――・

 

=================================

 

 

逆に、受け取った現金C円が、(A−a)円よりも多ければ、固定資産売却益になります。(ケース3)

 

 

ステップ2(ケース3)
=================================
   ・―――――――――――・   ・―――――――――――・
(借)|減価償却累計額  a円|(貸)|備     品  A円|
   |           |   |           |
   |           |   |           |
   ・―――――――――――・   |           |
   |現     金  C円|   |           |
   |           |   |           |
   |           |   |           |
   |           |   ・―――――――――――・
   |           |    固定資産売却益  ×円
   ・―――――――――――・

 

 

=================================

 

 

このように、固定資産の売却があったときは、入金額の大小によって、固定資産売却益が発生したり、固定資産売却損が発生したりするので、しっかりと覚えておきましょう

 

 

 

 

◆ 練習問題

 

 

次の取引を、仕訳・転記しましょう。

 

 

C社の、前期末(3/31)の備品勘定残高は、6000万円である。

 

また、減価償却累計額勘定の残高は、3600万円である。

 

この備品を、当期首(4/1)に、2700万円で売却し、当座預金に入金した。

 

 

 

【解答用紙】単位:万円

 

 <仕訳帳>
   ――――――――――――――――――――――――――――――

 

   (借)            (貸)      

 

 

   ――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

<総勘定元帳の一部>
  ――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

  +     当座預金     −  
  ―――――――――――――――  
  4/1     |                          
         |                

 

 

  +     備 品    −      
  ―――――――――――――――    
 ・前提 6000|4/1                         
 ・        |                
 ・・・・・・・・・

 

 

  +   減価償却累計額   −   −   固定資産売却益   +
  ―――――――――――――――  ―――――――――――――――
  4/1     |   3600・        |4/1      
         |       ・        |
         ・・・・・・・・・

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

【模範解答】単位:万円

 

 

 <仕訳帳>
   ――――――――――――――――――――――――――――――

 

   (借)当 座 預 金 2700(貸)備     品 6000      
      減価償却累計額 3600   固定資産売却益  300

 

   ――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

<総勘定元帳の一部>
  ――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

  +     当座預金     −  
  ―――――――――――――――  
  4/1 2700|                          
         |                

 

 

  +     備 品    −      
  ―――――――――――――――    
 ・前提 6000|4/1 6000                        
 ・        |                
 ・・・・・・・・・

 

 

  +   減価償却累計額   −   −   固定資産売却益   +
  ―――――――――――――――  ―――――――――――――――
  4/1 3600|   3600・        |4/1  300  
         |       ・        |
         ・・・・・・・・・

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 




 

 

 

 

 

 

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